メトロ写真教室

第3回メトロ写真コンテスト入賞作品

2021年4月1日~5月9日まで募集いたしました「第3回メトロ写真コンテスト」の応募作品(123点)の中から金賞1作品・銀賞2作品・銅賞3作品・審査員特別賞5作品・入選20作品を発表しております。

審査員写真家 中谷吉隆氏

第3回メトロ写真コンテスト「春・夏を謳う」総評

第3回メトロ写真コンテストはテーマを「春・夏を謳う」として募集され、春・夏のさまざまな情景が撮られたバラエティーに富んだ作品が寄せられていました。
春では、草花の生き生きとした情景、そして冬から解放された人々の暖かさ、長閑さを感じる光景などです。
夏の季節を謳い上げた作品の方は、春より応募作が少なく期待外れでもありましたが、春、夏とも常識的な視点から、こんな光景に目を向けたのかという驚きがありました。リピーターに加え新しい応募者が増加していました。

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金賞

「小さな駅で咲き誇る」

栗原正隆(大阪府)

審査員の個評

春色のあふれる画面に引き込まれます。咲き誇る桜と花檀を彩るチューリップの花の美しさはまさに春欄満の情景。ローカリティ―のある柴色の電車を見入る親子は、春を満喫しているようで、もしかすると子たちは将来の夢を語り合っているのかも知れません。京都は京福電気鉄道の北野線、龍安寺駅で撮られた素晴らしい一コマで、長閑さともども切り取り謳い上げた秀作です。

銀賞

「燕岳のイルカ岩、そして遠方の槍ヶ岳」

宇都宮誠(福井県)

審査員の個評

とても清らかな空気の中での登山日和、足取りも軽く登頂できた様子。燕岳の奇岩イルカ岩(画面左)がしっかり見え、遠望の槍ヶ岳(画面右奥)の構図はとても素晴らしく、夏の一日が収められたその感動が伝わります。心身ともにリフレッシュしたでしょう。

「薫風」

野末一郎(東京都)

審査員の個評

満開のしだれ桜と風になびく鯉のぼりが一枚にあるのは、春と夏が画面に同居している情景。豊かな四季に恵まれる日本にあって、南北に長いことからこういった光景に出合う驚きがあります。福島県の三春で撮られたもので、春と夏を同時に謳い上げています。

銅賞

「ふれあい」

石川由美子(東京都)

審査員の個評

咲き乱れる桜に囲まれた公園での親子の触れ合い。お父さんに持ち上げられた子どもの嬉しそうな表情が素敵です。春の穏やかな日差しのなかで、元気に大きく育てよという父親の気持ちがあります。

「ルンルン」

高梨智弘(東京都)

審査員の個評

一面の菜の花の絨毯の中をのんびりと走るトロッコ列車。乗客はルンルン気分でしょう。いや、千葉は小湊鉄道でこの光景をキャッチできた作者も、乗客同様にいい気分でシャッターを切ったと思います。

「家族団欒」

福岡育代(東京都)

審査員の個評

裏山からの水に冷やされる西瓜は、帰省してくる人を待っているようで美味しそう。家族揃って縁側でかぶりつき種を飛ばす光景が浮かび、夏の風物詩を思わせます。都会では味わえない天然の冷蔵庫。

審査員特別賞

「空と青、天国に思いを馳せる」

末永奈津美(東京都)

審査員の個評

ネモフィラの青と空の青のコンビネーションの綺麗さ。この情景に出会ったとき、「天国ってこんな感じの場所なのかなぁ」と、感動したと作品のコメントに記しています。この感覚はなかなかのもので、感心しました。縦位置のフレーミングも功を奏しています。

「光風に咲く」

埴正彦(神奈川県)

審査員の個評

緑一色のなかに咲くオレンジ色の花。種子はどこから飛んできたのでしょうか、自然界の不思議があります。ぽつねんとわが物顔、いや孤立感に戸惑っている感じもあり、物語性があります。この光景を発見し捉えた作者の細やかな観察眼が生きています。

「海を謳歌」

平野昌子(神奈川県)

審査員の個評

一年を通じて行われるウオータースポーツ。このサーフィンもそのひとつですが、夏期になると、人々の動きも活発になり、太陽の光線のあり方も変わり、海の青さや輝きが違ってきます。逆光気味の光をうまく使い、波しぶきとともに動感がキャッチされ、サーファーの動きに対応したカメラワークが決まった一枚です。

「お昼寝日和」

増田怜美(埼玉県)

審査員の個評

春眠暁を覚えずですが、冬から覚めた春はいつの時間でも眠くなるとのことです。咲き乱れる菜の花を背景にすやすやと寝ていて、何かいい夢でも見ているのでしょうか、とてもいい表情です。まさに寝る子は育つ、を感じさせ成長の記録としても素晴らしい。

「新緑のころ」

吉田滋俊(千葉県)

審査員の個評

運動競技場の脇の一本の木が新緑に映え、夏が来た、夏が来たと喜んでいるように見えます。その奥のトラックでは、夏日を浴びて練習に励む数人の若者たち。この世の生きとし生ける物が、やって来た夏を謳歌する光景として収められた一枚としてあります。

入選

「残り陽」

秋本由喜子(東京都)

「ねぎ坊主、一年生」

飯田能之(神奈川県)

「春らんまん」

池原ますみ(東京都)

「記録に挑戦」

石川寛治(東京都)

「風光る」

岩切美春(神奈川県)

「夏を乗り切ろう。」

宇佐美貴世(東京都)

「春を招く」

内田幸雄(東京都)

「春の松ぼっくり」

榎美華(埼玉県)

「社に泳ぐ鯉幟」

笠井忠(奈良県)

「七夕まつり」

吉良俊一(東京都)

「出会い」

佐々木まい(東京都)

「ヤギと同じ位」

佐藤恵理(東京都)

「そろそろ満開?」

鈴木孝太(愛知県)

「サイケデリック目黒川」

高島賢(東京都)

「ハイ・ポーズ」

田島大輔(東京都)

「僕の桜の聖地」

田部健次郎(東京都)

「座りたくなるベンチ」

遠山典成(埼玉県)

「ひばり鳴く」

山岸ますみ(東京都)

「我が子と桜」

山田晴之(神奈川県)

「カルガモもお花見?」

由佐具昭(東京都)

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