メトロ写真教室

第2回メトロ写真コンテスト入賞作品

2020年12月1日~2021年1月17日まで募集いたしました「第2回メトロ写真コンテスト」の応募作品(107点)の中から金賞1作品・銀賞2作品・銅賞3作品・審査員特別賞5作品・入選16作品を発表しております。

審査員写真家 中谷吉隆氏

第2回メトロ写真コンテスト「旅の思い出」総評

第2回メトロ写真コンテストはテーマを「旅の思い出」として募集され、海外、国内旅行などで撮られた多岐に渡る作品が寄せられました。楽しい思い出の詰まった家族旅行であったり、気の置けない仲間と時間を過ごしたもの、また何かを求めての単独の旅であったりしました。
異なる風土に生活する人々との出会い、そして特有の風習や風俗という文化との触れ合いから、実に幅広くしっかり捉えられていました。女性の方の応募が目立ちました。

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金賞

「雪のクリスマス草津」

佐藤恵理(東京都)
撮影地:草津(群馬県)

審査員の個評

小雪が舞い散り、華やかなイルミネーションを背景に撮られた家族写真はコロナ禍で苛まれる前の群馬県草津温泉で撮られたもの。樹木に飛び散るハート模様が示すように、また気取ったポーズの娘さんなど幸せ感に満ちています。自由度が制限された今どきにこの写真を目にすると、家族間で旅の思い出の会話が弾むと思います。

銀賞

「約束の鍵」

田部健二郎(東京都)
撮影地:アムステルダム(オランダ)

審査員の個評

永遠の愛の証として南京錠を結びつけるパワースポット。運河に架かる橋に設えられたこの場所は人気の場所でしょうか。作者のコメントによると「錠前の鍵は旅先に置いた」とのこと。この写真が2人の良き思い出となるように祈りたい思いです。

「愛犬のお宿」

福岡育代(東京都)
撮影地:伊豆(静岡県)

審査員の個評

愛犬を置いては旅行もままならないが共に過ごせる宿が登場し早速の利用。人間さまと一緒の食卓には犬用の食事も用意され、借りてきた猫のようにちんまりといる姿は愛くるしく、この光景に犬公方徳川綱吉はご満悦。飼い主もいい思い出を得たでしょう。

銅賞

「おはよう~」

池原ますみ(東京都)
撮影地:山中湖村(山梨県)

審査員の個評

富士山に向かって朝の第一声を放ったようで、この情景に大自然の雄大さを感じたことでしょう。思わず作者自身も撮影が終わって、両手を大きく広げ、ちぢこまる身体を伸ばしたのでなないでしょうか。

「孤高の人」

内田幸雄(東京都)
撮影地:メテオラ(ギリシャ)

審査員の個評

ヨーロッパなど歴史で培われた地域を旅すると、心に深く響く出会いがあります。この修道士も言葉は通じなかったものの、心に刻まれた出会いとして、その印象が帰国しても消えずにあるに違いありません。

「雨の大井川橋」

由佐具昭(東京都)
撮影地:島田市河原(静岡県)

審査員の個評

東海道五十三次を徒歩で巡る旅。雨の大井川橋を渡り金谷宿へと向かう。好天であれば、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」気分でしょうが、冷たい雨の中ではひたすら宿場を目指すほかなく、これも思い出です。

審査員特別賞

「湖の渡し」

國井芳直(東京都)
撮影地:ブレット湖(スロベニア)

審査員の個評

櫓を使うのは、日本の和船、ベニスのゴンドラ、中国には足漕ぎ船などがあります。この地では二本の櫂をあやつっています。エンジンなどの船外機に頼らず、人力での作業は湖の環境汚染への配慮を感じさせます。いい経験を得た旅だったでしょう。

「田舎の家族」

黒田光一(東京都)
撮影地:伯方島(愛媛県)

審査員の個評

自転車での旅。自分のスケジュールでの旅で、目に付き気にとめた空間に身を置くことができ満喫した模様です。時間の止まったような光景に自分自身の日常のあり方を思い直すきっかけになったでしょう。旅はさまざまな栄養を与えてくれます。

「青空理容室」

鈴木孝太(愛知県)
撮影地:ハノイ(ベトナム)

審査員の個評

その土地での風習や生活に触れるのは旅行の楽しみ。街頭での散髪風景に、のびやかな気持ちになり時間が許せば散髪をしてもらいたい気分になったかも。私はスペイン・セビリアを旅したとき『セビリアの理髪師』にちなみ散髪屋に飛び込みました。

「天国への階段」

町垣みさき(兵庫県)
撮影地:淡路島(兵庫県)

審査員の個評

青い海と空に突き出た目を引くオブジェの階段。訪れた人々はいろいろな見方を持つでしょう。作者は「天国へ」と捉えています。禍や人生に疲れたりすると、この光景を思い出し、リフレッシュのためにまた訪れたくなるのではないでしょうか。

「夜の賑わい」

松尾栄子(神奈川県)
撮影地:プーケット(タイ)

審査員の個評

諸外国ではその国ならではの夜の光景があります。派手なスタイルで壇上にいる女性たちはいかに注目を浴び、ひと目を引くか(この場合は男性の目を意識)の仕草をしていそうです。囃子立てる音楽と熱気が伝わってきて印象深い風俗ショットです。

入選

「いつか来た道」

秋本由喜子(東京都)
撮影地:三鷹市(東京都)

「興味津々」

秋山輝一(東京都)
撮影地:長崎市(長崎県)

「廃線跡を行く」

石川寛次(東京都)
撮影地:豊洲(東京都)

「カラフル」

宇佐美貴世(東京都)
撮影地:ダブリン(アイルランド)

「自転車の親娘」

吉良和子(東京都)
撮影地:コペンハーゲン(デンマーク)

「米国最南端の地」

吉良俊一(東京都)
撮影地:キーウエスト(アメリカ)

「お客さん来るかな」

佐々木まい(東京都)
撮影地:アムステルダム(オランダ)

「雷鳥さんのお通りです」

下條真紀子(東京都)
撮影地:弥陀ヶ原(富山県)

「湘南で海水浴」

下村和秀(東京都)
撮影地:片瀬海岸(神奈川県)

「凶はラッキー」

曽根祥之(東京都)
撮影地:浅草寺(東京都)

「旅立ち」

高島賢(東京都)
撮影地:羽田空港第二ターミナル(東京都)

「映り込みと心残り」

高橋淳子(東京都)
撮影地:コインブラ大学近く(ポルトガル)

「大阪からようこそ」

多和裕二(東京都)
撮影地:御殿山庭園(東京都)

「家族でシュノーケリング」

林麻衣子(東京都)
撮影地:青の洞窟(沖縄県)

「ボン・ヴォヤージュ」

平野昌子(神奈川県)
撮影地:横浜港大さん橋国際客船ターミナル(神奈川県)

「そうだ、京都!」

山岸ますみ(東京都)
撮影地:銀座(東京都)

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