メトロ写真教室

第1回メトロ写真コンテスト入賞作品

2020年9月1日~9月30日まで募集いたしました「第1回メトロ写真コンテスト」の応募作品(129点)の中から金賞1作品・銀賞2作品・銅賞3作品・審査員特別賞5作品・入選20作品を発表しております。

審査員写真家 中谷吉隆氏

第1回メトロ写真コンテスト「わたしの散歩道」総評

「わたしの散歩道」のテーマで募集された、第1回メトロ写真コンテストには多くの作品が寄せられました。
HPでの告知とあって全国各地から応募があり、若い方から熟年者まで年齢の幅も広いものでした。
応募作品の内容は日常的な自分自身の散歩道で見かけた光景が多くあるほか、その道で出会った情景や発見の驚きを捉えたものがありました。また、犬やペットなどの動物が主人公となったものまで多岐に渡っていて、実にバラエティーに富んでいました。

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金賞

「月島のアイドルの散歩」

鈴木健之(東京都)

審査員の個評

商店街を悠然と飼い主と散歩するリクガメ。タイトルにもあるように、この地域のアイドルだそうです。
撮影日が7月7日となっていて、頭に付けているのでしょうか七夕飾りの竹が見えています。なかなか洒落た散歩で、「鶴は千年亀は万年」の言葉がよぎり、末長い出会いを作者は願うとともに、コロナ禍の早い収束を願ったのではないでしょうか。

銀賞

「シルエット」

平野昌子(神奈川県)

審査員の個評

毎日、同じ時間に散歩するのが日課になっていることは多いと思いますが、季節によって見える光景も変化します。太陽の角度が日々変化しているからで、この年季の入った家屋の壁がスクリーンとなって影絵が写し出された驚きがあります。映画のワンシーンを見るようです。

「座敷、おくにあります」

高橋まゆ(東京都)

審査員の個評

散歩には通いなれた道、何度も訪れる好きな場所とさまざまあります。しかし、周辺をなんとなく眺めているのがほとんどでしょう。
ふとした拍子で目に止まった入口の案内表示の発見に新鮮さを覚えているようです。下町の路地の情感が素晴らしく切り取られていて見事です。

銅賞

「わんこの窓」

福岡育代(神奈川県)

審査員の個評

散歩の途中での町中ウォッチングなのですが、犬の方が人間観察をしているようです。ああ今日もこの人来たな、あの人はまだ来ないなと。
犬を擬人化した面白さがあります。ウインドーワンちゃんに喝采。

「凄い」

佐藤英輔(神奈川県)

審査員の個評

住宅地の中のわずかな田園地帯の散歩道は少しの癒しを与えてくれそうです。何を見ているのかは不明ですが、同じ方向を眺めるこの親子3人の姿に家族の温かみを感じてシャッターを切ったようです。

「誰かが見ている」

野末一郎(東京都)

審査員の個評

民家の窓にとりつけられた鬼の面。節分で御用済みとなったものでしょうが、美しく咲いたクレマチスの鉢植えを見守っているようです。
家主の遊び心にほくそ笑みながら、散歩を楽しんだことでしょう。

審査員特別賞

「雨上がりの散歩道」

伊東純一(千葉県)

審査員の個評

飼い猫でしょうか、しつけられているような感じです。
雨上がりには必ず顔を見せるとのことで、ほこりっぽい道路が雨に洗われ、気持ちいい空間での散歩を好んでいるのでしょう。この出会いに作者も心を休ませているのではないでしょうか。

「日の出を眺めるマガモの夫婦」

永正千里(香川県)

審査員の個評

日課としている日の出時刻での散歩。近所の溜池に真鴨が住みついていて、日の出の時間になると、まるでご来光を拝むかに陸に上がってくるそうです。
この荘厳さのある光景に作者も身の引き締まる思いにかられ、思わず手を合わせたのではないでしょうか。

「桜花街道」

高島賢(東京都)

審査員の個評

道の端に吹き寄せられた桜の花びら。風に吹かれて落下して間もないようで花弁は美しさを持っていて、まさに絨毯のようで踏みながら通り過ぎるのは勇気がいります。
東京には意外と桜の名所が多く花の散る季節になるとこのような光景が出現します。

「どうぞ休んで行ってくださいな」

由佐具昭(東京都)

審査員の個評

風情があるというか、腰を掛けると今にも壊れそうでおっかない。物を大事にする気持ちがあるのですが、どうしてこの様な椅子が今なお置かれているのか、とてもミステリアスな光景です。この遭遇にはいつもとは違う散歩道を歩いての結果のようです。

「わたしの散歩道」

和田健二(東京都)

審査員の個評

数多くある東京の坂道。このV字型の道も右側は上り坂で左は下り。かつて玉川上水から分水された三田用水跡だそうで、なかなか趣があります。
周辺の住宅地には新しい家屋が立ち並び、今日は右からひと回り、いや左からかと迷う散歩道です。

入選

「春の雪」

池原ますみ(東京都)

「晩秋」

石川由美子(東京都)

「近所にて」

一宮広和(東京都)

「残り柿」

宇田川洋二(兵庫県)

「これから…」

内田幸雄(東京都)

「朝日を浴びる取水塔」

笠井忠(奈良県)

「素敵な散歩道」

加藤昭代(兵庫県)

「公園」

吉良俊一(東京都)

「抱っこから、今は…」

小林加菜子(神奈川県)

「角の家」

駒井靖夫(東京都)

「イクメン」

齊藤友梨(東京都)

「都会のジャポニズム」

真田千亜紀(東京都)

「今泣いたカラス」

柴野紘一(東京都)

「初夏」

曽根祥之(東京都)

「光」

徳永雅子(神奈川県)

「聖路加ガーデン サイドガーデン」

野内貴子(東京都)

「コロナ過の計らい」

畑中美保子(東京都)

「ゆ・ら・り」

山岸ますみ(東京都)

「帰り道」

山口万里子(東京都)

「蜜を吸う」

和田吉政(神奈川県)

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