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メトロ写真教室・写真展

第49回メトロ写真教室
神田周辺「湯島聖堂・神田明神・昌平橋付近」

2021年10月30日 (土) に第49回メトロ写真教室を開催いたしました。
最初はプロの写真家による講義を行いその後、撮影地の神田周辺「湯島聖堂・神田明神・昌平橋付近」にて撮影会を行いました。
抽選によりご参加いただきました皆様ありがとうごさいました。

第49回メトロ写真教室

写真家 中谷 吉隆氏

総評

第49回メトロ写真教室は、コロナ禍で感染者数が少し減少するなか、安全・安心に注意を払い行われた。
当日は絶好の秋晴れ。先ずは、最初の撮影地点である、御茶ノ水駅近くの神田川に架かる昌平橋周辺で、川に遊ぶ鳥たちの情景、JRの鉄橋の構造物などを撮影。そして湯島聖堂へ移動。訪れる人も少なく、学問の神孔子を祀った威厳ある大成殿、秋空にそびえる大屋根の想像上の霊獣、鬼龍子像に驚嘆しながら思い思いにアングルを求めシャッターを切った。
最後は、神田明神へ。境内は好天気に七五三祝いの人出でにぎわい、撮りにくい感じもあったが、各自は被写体を求めて無事写真教室を終えた。
参加者から提出された作品は、バラエティーに富んでいて素晴らしかった。
その中から一人一点を選び、講評をつけて発表する。

審査員の詳細はこちら

第49回メトロ写真教室にご参加いただきました皆様が撮影された作品に中谷講師の個評を添えて掲載しております。

こちらに掲載されてる写真すべてに著作権があります。
著作権者の承諾なしにダウンロードしたり、無断で他の電子メディアや印刷物に転載したりすることはできません。

「東京銀杏から見える晩秋色の車両」
飯田 恭介
個評
神田川に架かる昌平橋は、「論語」の孔子が生まれた村の昌平に由来。欄干には東京都のシンボルマークの銀杏の葉がデザインされている。それを前景に用いて、川を渡るJRの鉄橋を通過する列車を写し込み、見事な作品となった。
「守る」
加藤 いつみ
個評
神田明神の本殿前の左右には狛犬が鎮座している。秋空を背景にドカーンと超広角レンズで迫ってのショットは迫力満点。こういうアングルで撮るとより威厳さが増す。まさに「守る」が強調されていていい作品となった。
「光とともに」
加藤 有希子
個評
快晴の神田明神はさまざまな参拝客で賑わい、七五三を祝う家族連れも多かった。光芒がもれてくる山門と人々を捉えていて、普通、この光の入り方は画面を壊すので避けるが、逆に宗教的な厳かさを感じさせる作品となっている。
「深呼吸」
鹿野 正美
個評
神田明神の境内に隣接する宮本公園には、昭和初期の日本家屋が移築され、カフェとして使われている。その中庭のテラスにある洒落た現代風の野点傘。その部分を上手く使って構図をつくり、騒音から離れくつろぐ情感を出した。
「守神」
川上 勉
個評
湯島聖堂の杏壇門と大成殿の屋根に、建築家伊東忠太デザインの想像上の聖獣、霊獣の鬼龍子が中庭を見下ろし、聖人孔子を守っている。アップで捉えたことで、顔の表情や身体のディテールが明確に伝わり驚きを与える一枚である。
「神気立つ」
國井 芳直
個評
現在の大成殿は、関東大震災で焼失した木造の旧殿に拠り、昭和10(1935)年に鉄筋コンクリート造りにされた。屋根は鉄板葺きで緑青となっていて、秋空の空気感を大きく取り込んだフレーミングに神気があり、見事な威厳感を出した。
「トーチ」
島津 奈津美
個評
オフィス街の超高層ビルにかかる太陽の光。これをトーチと感じた感覚の豊かさ。表現物はすべて「何に反応したか、いかに反応したか」から生まれ、これが根本。今まさに何かの儀式が始まろうとしている感じを持たせてくれる。
「休憩中」
島津 陽介
個評
季節を感じさせる赤蜻蛉がじっと止まっている。目前に広がる風景、情景を漠然と観るのではなく、細かく観察することは発見につながる。公園や野山であればごく普通の光景だが、都会のど真ん中での発見に驚きを感じる一枚である。
「さあ、撮るぞ」
杉山 武司
個評
大成殿を前に今回の写真教室の参加者が私の説明を聞いている。スタッフの持つ旗が効き面白いスナップ。ポイントは徳川第5代将軍綱吉執筆の大成殿の額文字をしっかりと取り入れたこと。説明が終わり撮影に励む姿が見えてくる。
「PROUD 3」
津村 和代
個評
昌平橋から神田川と横断するJR総武線の鉄橋、左にJR高架下のレンガ造り。この構図は堂々とし、正面に地下鉄丸ノ内線の橋、特徴的な聖橋と申し分ない。総武線の列車はいいが地下鉄と中央線の3列車が揃えばより素晴らしい。
「一息」
野内 貴子
個評
NHK朝ドラで気象予報士テーマの『おかえりモネ』があった。長くこの街に暮らす老人にとって、季節のどの時間にビルの間から陽が差し込むかを熟知していて、いわば気象予報士。いい時間にいい人と出会え一枚が得られた。
「鬼龍子の晴天」
星 豊
個評
大成殿の大屋根の両端に鴟尾(しび)、鯱がある。通常の虎頭魚尾とは違い、想像上の魚神、水の神としての龍頭魚尾で、水を吹き上げていて火を防ぐという。特徴的な鬼龍子と建築家伊東忠太の世界を切り取った、青空が効いている。
「休憩時間」
リリー
個評
神田川の堤防上にカモメ、白鷺、青鷺らが思い思いのスタンスで時を過す。鳥インフルエンザではないだろうが、コロナ禍を案じ人間様以上にソーシャルディスタンスを守っているように見える。感心、感心と褒めたくなった、面白い。
「遠眼鏡」
渡辺 由美子
個評
神田明神の本殿前の左右に鎮座する狛犬の腹の空間から覗いた世界。あら、向こうにもう一匹の狛犬が見えたと、この発見は好奇心が生み出したもので、遠眼鏡のタイトルもいい。人物により存在感があれば、内容のある作品になる。